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女優なんて…
第7章 涼風あかねの嫉妬

「そうそう、その点、うちの広報課のこの子は
度胸があったよねえ
遠目から見ていても本当に男優さんとセックスをしているみたいだったよ」

村長は監督とは違ってかなり酔っているのか
この時とばかりに
私の肩を抱いて太ももを撫でて来た。

「そう、まさしく正統な濡れ場だったよ
迫真の演技と言うか、
本当にハメられているようだったよ」

村長は遠目から見ていたので
まさか本当にハメているとは気づいていなかった。
その点、監督は望遠スコープで覗いていたので
私と安岡の生で挿入されているのを知っていたのか
「まさしくあれこそがセックスの醍醐味だったよ」と、意味深な笑みを浮かべた。

「だから!…
私もそんな演技がしたいんです!
誰が相手でも物怖じせずにヌードになって絡み合う事が出来る女優に!!」

切羽詰まったように
涼風さんは身を乗り出して大白川監督に訴えた。

「それは君ぃ…
私に演技指導を願い出ていると言うことかね?」

魚心あれば水心とばかりに
大白川監督は涼風さんの腰を抱いて
ぐいっと自分の方に引き寄せた。

「いやいや、涼風さんのような大女優なら
裸なんか露出しなくても
十分、演技でカバー出来るでしょうに」

涼風さんの意図を知らずに
村長は濡れ場など必要ないとばかりに力説した。




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