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女優なんて…
第7章 涼風あかねの嫉妬
「ダメよ」
私は村長に引っ張られる腕をグイッと引き戻した。
「いや、こういう淫乱な部分は見たくないんだよ」
後々、涼風さんがレイプされたと大白川監督を告訴した場合、自分が傍にいて何もしなかったとなると
証人にされたり、いろんな噂の尾ひれが付いて回るのではないかと危惧した。
「言っておくけど、これは涼風さんの特訓なの
撮影で濡れ場を演じるためのね…
撮影ではもちろんスタッフも回りにいて彼女のヌードを拝むことになるわ。
それに慣れるためにも今からギャラリーが身近に居た方がいいの」
だから、事の顛末を見届けて上げて欲しい。
私は逆に村長の手を引いて、私の隣に強引に座らせた。
「いい?しっかりと眼を開いて彼女の裸体を見て上げて」
「そりゃあ、女優さんのヌードをタダで見せてもらえるんだから嬉しい事は嬉しいんだが…」
思えば村長という重責を担ってからというもの
それまでの女遊びはピタリと止め、
清廉潔白を信条に頑張ってきたものだから
どうにもこうにも下半身が疼きだしていた。
そうしてる間にも涼風さんは大白川監督の手によって衣服を剥がされて行く。
『あああ…恥ずかしい…
見られながらの濡れ場って
こんなにも恥ずかしいのね』
うっかり素の自分に戻って
大白川監督の横っ面を張り倒したい気持ちになるのを涼風あかねはグッと堪えていた。