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目覚めたのは 公園のベンチ
第20章 彩香

「先週 課長とドライブしたんだよね 話して呉れる」 
紗香の背に手を当て抱き寄せ和夫が言うと

「私 寂しかったのかな 主人仕事が忙しくて 主人平日は帰って来るの
 11時12時なの 土曜日曜もお仕事や接待で余り居なかったのね」

「パートでもしようと思って 応募したのが今年の初めなの 
 その時の上司が浜田課長で 歓迎会開いて呉れた時 私の事話したのよ」

「課長が最初は お茶とか食事に誘って呉れて 色々お話ししたは・・・」 
 
「それから映画に行ったり カラオケに行ったり 週に二度程」

「 お付き合いするように成ったの 私少し寂しかったのよ」 

「主人何時も家に居なくて いても何時も黙っていて」 

「私お手伝いさんかな・・・・」

「そんな風に思えていたわ 課長真面目だから 手も握らないの」 

「カラオケに二人で行っても 離れていたわ 少し物足りないな」

「そう思ってたら お休み合わせて呉れて 海に連れて行ってくれて」 

「私お弁当作って 新しい下着で行ったの 海でシート敷いて」

「私の作ったの美味しい美味しい言って食べて呉れて嬉しかった・・」 

「1時頃かな日差しが強く成って熱く成って来たの」

「課長が車に戻りましょう そう言って初めて手を握って呉れたわ」 

「大きな手だった・・・・」 
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