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目覚めたのは 公園のベンチ
第28章 追われる 時
・・・マ・ニ・ア・ワ・ナ・イ・カ・ト・・・・
ママは起き上がり 猫の目の様に光っていた目は
光を失い 汚れたガラス玉の様な目を向けて来た
「夢の世界を 旅してきたのね どうだった?」
「夢の世界は? 貴方が作り出した世界よ」
目に光が戻り始め 輝いて来る
「浮世に 戻りたくなったの?」
「夢の世界で 女性達に囲まれてた方が 良かったのでは?」
妖艶な笑顔を見せ聞いて来た
「女性達と約束して来てね 果たさないと」
和夫は 陽菜や咲良たちを思い浮かべママに言った
「そうなの・・・でも・・扉は壊れてしまったわね・・・」
ママは 昔スナックで見せた 肉食の動物の目で
和夫を 嬲る様に見つめ話して来た
「夢からは 覚める事出来ないの?」
和夫は不安に成り ママを見つめ 覚めなければ
警察に 追い回される事を想像していた
「・・ウフ・・ウ・ソ・ヨ・・・」
ママが 手を差し伸べ和夫を見つめて来た
「・テ・ヲ・ニ・ギ・ッテ・ク・レ・ル・・」
和夫は花束を置きママの手を握った・・・・・
・・・頭の中を 白い光が充満し白い霧に和夫は包まれ・・・