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目覚めたのは 公園のベンチ
第7章 琴音
目を開け 又夢の世界だ ・・・・・
和夫は何処かで思いながら体を起こした
前回と同じ場所ベンチから起き上り
目の前で3歳位の女の子が 小さなスコップを使い
独り言を言ってるのが見えた
和夫は思わず声を掛けていた
「お嬢ちゃん お名前は」
和夫の声に少女が 大きな目を輝かせ
「琴音 3歳」
言いながら指を三本立て 和夫に見せ和夫の傍に寄って来た・・
「琴音ちゃん 砂遊びしてたの? ママは?」
和夫が聞くと
「ママは お空に行ったの パパはお仕事で遠い処」
寂しそうに 話した
3年前に書いた小説 兄弟の不倫を扱った中の
娘を思い出していた
タイトルは
ー義姉の桃尻 義妹の蜜壺ー
ストーリーは
弟が兄嫁に 恋をして足繫く 兄の家を訪ね
忙しい兄は余り家に居無い中
兄嫁と 不倫関係に成り 兄嫁は不倫の背徳感から燃え上がり
子供を宿し生まれた子が 琴音だった
兄嫁は琴音を出産後 死去し 琴音を見るため
義妹が琴音を見るため 義兄の家に来るように成り
義兄と不倫の仲になる 義妹も
不倫の背徳感に 燃え上がり
義兄が突然死して 琴音は弟夫婦が引き取り
育てていく
「琴音ね パパとママに逢いたい・・・神様に何時もお願いしてるの・・・」
和夫を見て 琴音は寂しそうに
眼に涙を浮かべ 話した
和夫は琴音の顔を見ながら 考えて入た
・・・生き返らせることは出来ないな・・
・・・琴音ちゃんは 3歳か・・・
・・・記憶から 両親を消して 思い出にして 義弟夫婦を両親と・・・
和夫は頭の中で考えを纏め頷くと
琴音の前に座り 目を見て
「大丈夫・・琴音ちゃんにパパとママいるから」
言うと 琴音の頭に手を当て
撫でながら 目を見続け 琴音の大きな目が光り頷いていた
和夫は立ち上がり 公園を後にして
公園の前に有る 立て看板を見て ここは?
看板には
和歌津間町案内と書かれていた
・・・ここは?・・・・