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目覚めたのは 公園のベンチ
第8章 愛
和夫を 悔しそうに山川は見つめて来た
「奥様が 電気屋の社長がテレビをセットしている時 」
「ビールを出して社長を誘惑して それから週二三度 部屋の中で・・」
和夫の言葉を聞き 山川の顔が項垂れて来た
「私が 愛の家に入って来るのを見て 詮索しにきたのでしょう」
「浮気してるって 噂を立てようとして」
和夫は睨みながら 吐き捨てる様に言うと
山川の顔に悔しさが浮かんできた
「良いですよ 噂流して呉れて」
「その代わり私は ご主人に伝えるだけですから」
和夫の言葉に 山川が顔を上げ
「根も葉も無い事 言わないで 失礼ね」
言いながら ドアを開け出て行こうとした時
「一昨日は 10時でしたね 先週の木曜は1時から30分」
「先々週は 駅前のホテルで 朝から夕方までたっぷり」
和夫は面白そうに話す
山川が怯えた目で 和夫を見て来た
「クローゼットの中のバイブとローター ご主人ご存じですか?」
「それでも 根も葉も無い事ですか?」
和夫の面白そうな言葉に 山川の顔は青ざめ
失礼ねと玄関を飛び出して行った
「愛さん 心配しなくて良いよ」
和夫は愛を見て言うと 和夫と山川のやり取りを聞いてた愛は
不思議そうに 和夫を見ながら
「どうして? 山川さんの事そんなに・・・・・??」
不思議そうに和夫を見て来た
「電気屋の社長 この町内の山川さんと海野さん森山さんそれと野島さんと
関係してるよ 社長熟女が好きだから」