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目覚めたのは 公園のベンチ
第2章 スナック ( 縁とりりー )

夕飯を終え 食器を洗ってる裕子に 
少し出かけて来ると言い残し
玄関を後に 

駅前のスナック(縁とリリー)に向かった 
15年前サラリーマン時代に酔った帰りに 
初めて入り ママの美貌に
吸い寄せられ 
週二三度通う様に成って居た

ママは何時もニコニコと 対応してくれ 
和夫が余り酒が強く無い事も
判って居て 薄い水割りを出して呉れ 
最初に逢った時 綺麗な
ママだなと 一目惚れして 
下心丸出しで 口説いて撃沈した

最初に逢った時30代半ばと感じたが 
年を一度訪ねた時 やんわりと

お・ん・な・に・聞かないのと 

少し きつめで言われ 以後聞いた事は無い 
15年経った今でも容姿が変わって無く 相変わらずの
美魔女で和夫を迎えて呉れ 
薄い水割りをカウンターに出してくる



珍しく お店に他のお客様が居ない 
何時もカウンターに 2人か3人


思い思いに座り 皆黙ってグラスを傾け 

時折ママと 二三話すと

またグラスを傾け帰って行く 
そんな静かな店だった



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