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目覚めたのは 公園のベンチ
第13章 咲良
頭の中で妄想を描いている時 車内に到着のアナウンスが流れ
降りる乗客の後に着いてバスを降り 目指すは甘利商事本社
駅から5分程の処に有る 20階建てのビルに入って行った
ガラス扉を開けると 大きなフロアの正面で
ややぽっちゃりとした 恵美と 人が振り返る容姿の麻美が
正面を見つめていた
和夫は麻美の前に立ち
アポは取って居ないが 片桐に取り次いで貰いたいと
麻美の顔を見ながら言うと 麻美が怪訝な顔をして
「部長は・・・」
「 藍田商事から来て 週末の件で 」
そう伝えてと麻美の顔を見ながら言うと 麻美は内線を
取り片桐の部屋に 内線を入れた
麻美の動きを見て 和夫は恵美に向かい笑顔で
「今夜 予定ある?」
恵美が顔を曇らせ 無言に成った
「営業部の4人に 呼ばれてない?」
和夫の言葉に 受付の二人の顔に狼狽が走り
「大丈夫 今夜は呼ばれない様にしてあげるから」
「 仕事が終わったら 前のホテルのスウィートに 」
「 2人 一緒に来てくれる?」
和夫の言葉に2人は顔を見合わせていた
受付の内線が鳴り 麻美が取り驚いたように 和夫を見て
和夫は黙ってエレベーターに乗り 19階に向かった
扉が開き やや小柄の女性が立ち
エレベーターの前に毛足の長い絨毯が
敷き詰めて有り 静かな空間が続いていた
女性は廊下を和夫の前を歩き 片桐の部屋の前まで案内し
ドアをノックすると 太い声が部屋の中へと聞こえた
和夫は部屋に入ると ソファーに無言で座り片桐を見た
「藍田商事の 飯田さん?」
訝し気に 和夫を見て来た
「今週末 また新しい女の娘 社長に紹介してくれるそうで」
和夫の言葉に 片桐がニヤリとして
「その件ですか・・ええ可愛い娘ですよ まだそれ程男も知らない体ですから」
淫靡な顔で 和夫を見た
「一昨日 片桐さんが女にした娘ですからね」
和夫が言うと 驚いたように片桐は和夫を見た