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目覚めたのは 公園のベンチ
第15章 直美

和夫は片桐に 経理の浅野直美を 
和夫の許へ来るようにと電話を入れ 
程なく ノックの音と共に



浅野直美が部屋に入り 和夫の指したソファーに
怪訝な顔で座り和夫を見て来た

浅野直美は スナック縁とリリーのママを 
そのままモチーフにして 
小説の中に描いた女性

ソファーに座るママを見て 
和夫の股間の物は 猛って来た 

 憧れのママを・・・・・



 ーータイトルはーーー



         ーー 純愛ーーー



和夫が小説を書き始め 思い迷うのは 
肉体の快感か? 心の繋がりか? 

肉体の快感から 惹かれ溺れて行く女性を描き続け 
浅野直美(ママ)を主人公に不倫をテーマに書き始め 
不倫の相手にのめり込み 夫と別れ
不倫相手との生活を 選ぶ女性を書き上げていた 

世に出した時 賛否両論で 一時は
ワイドショウーで 取り上げられた事も有り 

和夫は 夫の許へ戻る事も考えたが 
そのまま 筆を変えることなく終わらせていた

改めて直美を見る 
胸元までの髪の下から 猫の目の様な大きな瞳と 
少しスリムだが スーツを押し上げる胸は
C位か 腰はしっかりと張りを見せ
ウェストの細さが 腰と胸を大きく見せ
膝を覗かせる太腿の白さに 

 和夫は 舌なめずりを押し隠し 
話しかけていた

  「 松井課長に 惹かれてます?」 

和夫に言われ、はっとしたように
直美は 和夫の顔を見て来た

  「直美さんは これからどうしたいんですか?」 

和夫は 直美の返事を 興味を持って言葉を待った 


  「・・・・・・わたし・・・・・」 

直美は下を向き 首を振り 言葉を探していた

「主人が 悪いんです 子供が居ないから・・・だからって・・・・」 

涙を浮かべ 手を握り絞め言葉は続いた

「主人、私と 夜の生活半年無かったんです・・・」

「最近は 週何度か帰らない日が有って」 

涙の顔を上げ和夫を見て 話は続いた

「主人の携帯に写真が有って 知らない女性の裸の写真が何枚も有って」 

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