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目覚めたのは 公園のベンチ
第4章 陽菜
「何時も真面目な陽菜が こんな所でさぼるなんて 珍しいね」
陽菜と呼ばれた娘の声が聞こえ
「だって 毎年同じでしょう 飽きて来たの・・・・たまにはね・・ウフフ」
振り返って 和夫は目を丸くした
そこには和夫が初期の頃書いた
ヒロインのイメージとした娘が座って居た
長い髪の小顔から覗く切れ長の目と 清楚なイメージ
和夫は顔を戻し 思い返していた
確かあの作品の高校の名前○○高校
駅名は・・・△△駅・・・
嘘だろう そんな事・・・・
コーヒーを飲み 後ろの会話に注意を向け続けて居た
「先週何か有ったの 遠藤と?」
「2人で 倉庫から出て来てたけど あの時陽菜
泣いてたみたいだったけど」
女の娘が 陽菜に聞き陽菜が
「倉庫の整理 先生の手伝いしただけ」
「倉庫の中 埃が凄くて目に入ったから涙出したんだ」
笑いながら陽菜が答えていた
和夫は書いた小説を思い出していた タイトルは
ーー散りゆく 薔薇の花ーー
だったな
陽菜のイメージは 清楚だが男を知って赤いバラの様な妖艶さを漂わせ
最初は 凌辱される女学生とか考えたが タイトルを変えた時評判が良く
最近は仮タイトルで 出来上がってからタイトルを和夫は決めていた
体育倉庫・・・・・
陽菜が体育教師に
犯され 処女を奪われたシーンを思い出していた