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ダンシング・クィーン
第6章 美穂と直美

修は3か月前からアポを取ってた会社に 
今日初めての訪問に緊張していた 
この会社と取引が成立すると
売り上げが飛躍的に伸び 
自分の出世にも 繋がる

扉を開け 受付に名刺を出して 
部長に取り次いで貰うよう頼んだ 
受付の娘は名刺を手に取り 
修を見て 取り次いでくれた 

部長と名刺を交換して
修の会社の扱っている製品の事を軽く話し 
出来ればお付き合いをと 話の中に織り込みながら 
部長に 次の約束を取りつけることが出来た

会社を出ようとした時 受付の娘が 
玄関を出た処を呼び止められた 
胸に大黒と名札が光り 

「 林さん覚えています? 」
と聞かれ

「 美穂ちゃん 」と思わず声が出た
 
「 直美と また会いたいねって話してたんです 」

「 直美は 6階で働いてるの 今週会えます? 」
淫靡な目で修を見た 

名刺に携帯番号を書き込み 美穂に渡し
後でと帰社した 夜恵理子に話すと 土曜呼ぼう 
情報取れれば 上手くいくかもと目を光らせて
呟いた 

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