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駆け込んだのはラブホテル
第13章 はじめての
守屋はゆっくりと挿入を続けながら、抱え上げた桜木の膝にキスをした。
他のことでなにか気を紛らわせていないと、すぐに出てしまいそうだった。
中は熱くて、キツくて、キツいのに一生懸命自分を奥へ奥へと導いていた。
あまりの快感に、守屋の頬に汗が一筋流れた。
桜木は、外側を弄っていたときとは違う痺れが、全身にいきわたるのを感じた。
「全部は入らないかも」
八割がた桜木の中に収まったところで、進まなくなってしまった。
「すみません……」
「いや、俺が悪いのかもしれない。ごめんね痛い思いさせて」
「私は、守屋さんが嬉しそうで嬉しいです」
そう言うと、桜木の中で守屋が主人の意思に反して身動ぎした。
「桜木さん、あんま言うと優しくできなくなる」
守屋の苦しそうな声が、顔が、桜木にとっては愛しかった。
「守屋さん、気持ちいいですか?」
「めっちゃ気持ちいい」
「嬉しいですか?」
「今、世界でいちばん幸せだよ」
その答えが聞けて、桜木は満足した。
「好きに動いていいですよ」
必死に耐えていた守屋の、最後の線が切れた。
「ごめん、桜木さん……! お言葉に甘える……!」