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駆け込んだのはラブホテル
第5章 普通に、普通に……
最後に桜木がうがいをし、ベッドに戻ってきた。
「じゃあ、すみません、先に失礼します。守屋さん、左側でいいですか?」
桜木は、相変わらず、守屋が桜木と一緒にベッドに入ると思っているらしい。
「はい、どちらでも」
もちろん、守屋はそんな気は更々ない。さっきから座っているソファで寝るつもりでいた。
「じゃあ、おやすみなさい」
部屋の明かりを常夜灯にし、桜木がベッドの右隅に落ち着くのを確かめて、守屋はバスルームに入った。
ドアを閉めたところで、ドアの内側に凭れ、守屋はまた大きくため息をついた。