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レム睡眠官能姦淫行動障害の僕
第22章 森林鉄道

密林の無人駅にでも停車したのでしょうか、トロッコ列車は僕たちを乗せたまま動く気配がありません。

暗闇の中で僕はキラリちゃんの手を握り締めていると……、
藪の枝葉が霧のように白くたなびき、やがて視界が開けて前方が見渡せます。

視界の先には広場が見えて、野蛮な原住民でも出てきそうな雰囲気です。


突然キラリちゃんが、藪の小道を指差して叫びます。

「あれは……ピノキオじゃないの? それに、白雪姫……?」

「えっ、なに?」

僕も目を凝らしてよく見ると、確かにピノキオと白雪姫……、
その後ろには、7人の森の小人たちもいます。

僕はようやく納得してうなずきました。
森林鉄道のトロッコ列車コーナーは、おとぎの国の世界をテーマにしているのでしょう。

キラリちゃんも藪の暗闇が開けてホッとして、おとぎの国の森でどんな体験ができるのかを期待して微笑んでいます。


ところが、どうも様子がおかしいのですよ……、

ピノキオも白雪姫も小人たちも、みんなの表情はかたく、不穏な空気がみなぎっているのです。

おとぎの世界という雰囲気ではなく、ミステリアスでデンジャラスな臭いがプンプンなのですよ。

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