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レム睡眠官能姦淫行動障害の僕
第25章 バンジージャンプ

僕たちは案内されて小屋に入ると、そこは脱衣場になっているのです。
衣服を入れる籠がいくつか置かれただけの、殺風景な暗がりです。

僕とキラリちゃんが面食らっていると、係の女性がジャンプの要領を説明してくれます。

「こちらのアイラブ・バンジージャンプでは、お二人でしっかり抱き合ったまま、一緒にジャンプしていただくことになっております。それでは、ジャンプの要領をご説明いたします……」

僕は慌てて女性の話をさえぎります。

「ちょ、ちょっと待ってよ。こんな断崖絶壁の峡谷で、バンジージャンプなんか怖くてできないよ。僕たちは、あの吊り橋を渡るだけでいいんだよ」

係の女性は、いかにも意外だという表情で説得してきます。

「あら、それはできませんわ。渓谷の川のせせらぎには愛の精霊が宿っておりまして、聖水で身体を清めてからでないと森を抜けることはできないのですよ」

「愛の精霊だって? 冗談だろ?」

「冗談なんかではありません。ジャンプして聖水を浴びて、お二人の愛を証明してください。さあ、ここで衣服を脱いで、棚の籠にお入れ下さいな」

なおも僕は抵抗します。僕たちは遊園地に遊びに来ただけなのに、どうしてこんな危険な体験をしなければいけないのだ。

「ちょっと待ってくれよ。川底に頭を打ち付けて、血みどろになって死んだらどうするんだ? 絶対に安全なのか?」

「人生に絶対なんてありませんわ」

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