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レム睡眠官能姦淫行動障害の僕
第26章 レム睡眠官能姦淫行動障害

お医者さまの説明が真実だとすれば、深刻どころの話ではありません。

僕は性犯罪を犯して逮捕されて、刑務所に監禁されることになるではありませんか。
刑務所の中でも夢を見て、女囚や女看守に痴漢をするかもしれない。
そんな僕の人生は、悲壮というより絶望ではありませんか。

「先生、何とかならないのでしょうか? このまま僕は、性犯罪者になってしまうのでしょうか?」

どうしようもない絶望感にめげて救いを求める僕に、お医者さまは首からぶら下げた聴診器をもてあそびながら、ニッコリ笑って応じます。

「ご安心ください。治療をいたしましょう」

「えっ? 治せるんですか?」

「はい。あなたの精嚢から精液を完全に抜き取り、前立腺から尿管へと淫靡菌をおびき出して排出させるのです。なにしろ精液は、淫靡菌が生き延びるために必須の餌であり栄養なのですから」

「は、はあ……」

「では、さっそく治療を始めましょう」

「えっ? 今からですか?」

「そうです。一刻の猶予もできないのですよ」

「ええっ? 治療って……ま、まさか、手術ですか? チンポをメスで切り裂かれるとか……?」

イヤだ! そんな手術なんて、絶対にイヤだーー!!

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