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レム睡眠官能姦淫行動障害の僕
第28章 治療の開始

電源が入ってディスプレイに映し出されたのは病院の手術室のようで、男性の患者が手術台に横たわっています。
手術室のドアが開いて入って来たのは、先ほどのお医者さまです。
画像が鮮明ではありませんが、顔の見分けくらいはつきます。
その後ろに付き添っている白衣の看護師さんは、どうやら奥さまのようです。
僕はなんだか拍子抜けですよ。
オナニー用の官能的なエロシーンがスクリーンに投影されるだろうと想像していたのですから。
まあ、ともかく、治療の一環だと思い直して画面を追います。
お医者さまは、メスを右手に持って手術台に近づきます。
カメラが手術台の患者の顔をアップに映し出して、僕はビックリです。
なんと、患者の顔は僕なのです。
いつの間にか僕の顔写真が、動画の患者に合成されて、アバターにされているのですよ。
お医者さまは無表情で、手に持っていたメスを看護師の奥さまに渡すと、部屋から出て行ってしまったのです。
ええっ? どういうこと?
僕のアバターが、不穏な表情で看護師の奥さまを見つめている。

