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レム睡眠官能姦淫行動障害の僕
第1章 隣の奥さま

今日は快晴の日曜日ですから、絶好の洗濯日和です。
隣の奥さまがベランダへ出る前に、僕は何気ない素振りでベランダに出て、奥さまを待ち伏せすることにしたのです。
だからって、何かをしようという魂胆はありませんし、行動力もありません。
そういうところが、優柔不断で陰湿で臆病な僕の決定的な弱点なのです。
だけど今朝は違います。
ベランダに出て空を見上げて入道雲を眺めていれば、奥さまが現れて何かが起こるかもしれないじゃないか……、
そう考えて昨夜の夢が僕の背中を押したから、僕は期待してフラフラと実行に移しただけなのです。
生卵と牛乳を飲んで味噌ニンニクをかじり、ベランダに出て奥さまが現れるのを待ちました。
シオカラトンボが交尾をしながら飛んで来た。
朝のまばゆい陽光を浴びて気持ち良さげに飛んでいる。
これ見よがしに交合しながらふらつくシオカラトンボが疎ましくて、鼻くそを丸めて投げつけていると、隣のベランダの戸がガラガラと開く音が聞こえた。

