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レム睡眠官能姦淫行動障害の僕
第1章 隣の奥さま

僕は緊張しながらも知らぬ振りをよそおって、高鳴る胸の鼓動を抑えて空を見上げていたのです。
ベランダに出て来た奥さまは、洗濯物の籠をかかえて僕に声をかけてくれました。
「あら、お早うございます」
僕は慌てた素振りで振り向いて、奥さまに挨拶を返します。
「あ、は、はい、お早うございます」
僕の思惑などお構いなしに、奥さまの声は快活です。
「今日は天気がいいから、洗濯物がよく乾きそうだわ」
「あは、そ、そうですね、あは」
「あっ、そういえば、お隣さんなのにお名前も存じ上げないで、私は密子(みつこ)と申します。よろしくね」
「あ、ぼ、僕は金次郎(きんじろう)です。金玉の金に……ああ、いや、金次郎です。26歳です」
「まあ、私は32歳ですから、6っつも年上なのね。奥さまは、いらっしゃらないの?」
「は、はい、まだ、独身です」
「あら、そうですか」
とりあえずの挨拶を交わして、奥さまは洗濯物を干し始めます。
まずは、期待通りの展開に、僕は胸の内でほくそ笑みます。

