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レム睡眠官能姦淫行動障害の僕
第1章 隣の奥さま

ベランダに面した6畳の部屋で、奥さまは座テーブルの前に膝を崩して座りました。

僕はキッチンでインスタントコーヒーを淹れて、6畳の座テーブルに運びます。

僕の焦りはまだ続いています。
洗濯が終わるまでの間、なんとか奥さまを引き止めたいけど……、

それまで、会話を弾ませることができるのか?
お姉さまほど年上の奥さまを相手に、間を持たせることができるのか?

僕は不安と危惧でオドオドしていたのですが、それは全くの杞憂でした。

奥さまはあけっぴろげに快活で、自分たち夫婦の事を洗いざらい話してくれます。

「うちの主人はね、還暦を過ぎて、62歳なんですよ。3年前まで小さな会社を経営していましてね、とっても羽振りが良かったんですよ。私は銀座のバーで働いてて、主人に見初められて結婚したんですよ」

「へえー、密子さんは32歳ですよね。30歳も年の差なんですね……」

「うふふ、高齢なくせに、あっちの方は元気過ぎてね、だから……うふふ」

僕は思わず顔を赤らめてしまいました。
奥さまは気にする風もなく、話を続けてくれます。

「ところがね、大口のスポンサーに逃げられて、会社は倒産してしまったんです。負債を抱えて目黒の自宅を手放して、ここに引っ越して来たんですよ」

「はあ、そうですか……」

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