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第10章 イケメン童貞

「翔太君のファンはうちの女性客にも何人もいるのよ……翔太君に責められたいM女さんも翔太君の童貞を狙っているお姉さんもどっちもいるのよ」

カレンもみおの顔を見る。

ライバル多いわよ……。
でも、そういう状況の方が意識しちゃうのよね……。

カレンも言葉にはしないが心の声でつぶやく。

沙希もカレンも処女のみおと童貞の翔太にお互いを意識させて面白がっているみたいだ。

「私はカレンさんと話があるから、ふたりでお散歩して楽しんでね」

「お散歩？」

唐突な提案にみおが戸惑った顔になる。

「そうお散歩……楽しいお散歩……」

沙希が何かを企んでいる顔でみおに向かって微笑んでから、隣の翔太に耳打ちする。

「えっ、いいんですか？」

「いいわよ、みおちゃん、そういうの好きなはずだから……絶対好きなはずだから」

沙希が悪い顔になってニヤリと笑う。