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第11章 羞恥のお散歩

「このお嬢さんだったら胸の谷間をそのまま見せちゃうV字カットの服とかより可愛いけどエッチ、エッチだけど可愛い、の方が似合うと思うのよね……私のイチオシはこれなんだけど」

女性がふたりに見せたのはノースリーブのワンピース。

薄いピンクのレースのシースルー生地で上半身は胸のところに濃いピンクの大きな花の刺繍がふたつ、下半身はスカート状になっていて全体に小さな花柄の刺繍、丈は膝上くらいでフワフワ、ヒラヒラ。

「いいです！　これいいです！」

「いや、無理無理」

ひと目で気に入った翔太に向かってみおが手を横に振るが、翔太は平然とスルーする。

「これ、試着いいですか？」

「もちろんOKですよ」

「だから無理……」

「さっきの沙希さんの言葉覚えてるよね？　僕の命令は沙希さんの命令、試着しなさい！」

命令口調で言って、翔太がニヤリと笑う。

翔太君、ほんとに童貞なの？
童貞の男子って、もっとオドオドしてるんじゃないの？

恨めしそうな目で翔太の顔を見て、みおが渋々試着スペースに向かう。

女性に案内されて店の奥の試着スペースに向かう。