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第4章 夫婦の営み

浩司もワイシャツのネクタイをはずしてからベッドを離れ、沙希の背後から肩に手を置く。

浩司がまた沙希の耳元で何か囁く。

沙希が顔を横に向けて目を閉じる。

少し上体をひねり、浩司が沙希と唇を重ねる。

沙希が浩司の唇を舐める。

浩司も舌を絡める。

お互いが舐め合うように舌を絡める。

これが大人の男と女のキス……。

映画のワンシーンみたいなふたりのキスをみおがまばたきもせずに見つめる。

芸大のコンパで酔った女子にキスされたことはあるが、男性とのキスはまだ未体験のみおが好奇心と憧れで目をキラキラさせて夫婦のキスシーンを見つめる。

キスしながら、浩司が沙希のワンピースの背中のファスナーを下げる。

沙希がワンピースの袖から腕を抜く。

ターコイズブルーのワンピースがハラリと床に落ちる。

「やっぱり素敵……とってもセクシー……」

みおがまた羨望の目で呟く。

みおも知っている高級ブランドのレースに花柄刺繍のパープルのブラとショーツが「大人セクシーなエロス」を放っていて、下着姿になったことで沙希のスタイルの良さがさらに強調されている。