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Beastlyー絡操る蜜肉ー
第1章 疑惑の依頼人
「ーー僕に用事ってなんだい?小金くん…」
「おお、前芝〜!悪いな〜こんな所に呼び出して〜。あのさ、お前に一つ頼みがあんだよー」
「頼みって?」
「ほら、れいの『お助け屋』ってやつ?あれやってんのお前の幼馴染だろ?俺の依頼…頼まれてくんね?」
「え?別にいいけど…どんな内容かな?」
「おー実はさ〜。言いにくいんだが…俺…インポ(小声)でさ〜」
「えええ!!?」

驚いている前芝に、俺は、何の悪びれもなく、えへへと笑った。
俺の考えた筋書きはこうだ。
偶然にも俺には彼女ができたが、その彼女にインポだとは知られたくない。
だから、お助け屋の結愛に治療に協力して欲しい…という内容だ。
それならば、ごく自然な流れで結愛とエロい関係になれるのではと思ったのだ。

「で、でも…結愛は医者じゃないよ?そんな悩みならちゃんと病院で診て貰った方が…」
「お、おお、病院にはな?ちゃんと行ってるんだよ〜!その医師いわく、薬と快楽的刺激による治療しかねぇって言うんだ〜。彼女にはインポだって言えねぇし…結愛ちゃんが協力して治すのを手伝ってくれたらな〜って思っててさァー。」
「か…快楽的刺激…って……つまり…あれだよね?結愛がエロい刺激を君に与えるという…」
「ま〜ぁ厳密に言えばそうなるな!でもホラ?俺インポだしよ?結愛ちゃんに手は出せない分、危険なことはねぇし…お前もお前で安心だろ?!勿論、俺んち金持ちだし、報酬は弾ませて貰うからよォ〜」

俺のその言葉に、前芝は少し考えていた何、そっと口を開いた。

「…分かったよ。そういうことなら一度…結愛に頼んでみる。」
「マジかー!!!恩に着るぜ、前芝〜!」
前芝の肩を抱きながら、ことの他うまくいったとほくそ笑む。
あとは、結愛がどう判断するかの連絡待ちだけだったが…意外にも、その実行日は早めに訪れた。

「お待たせ。あなたが、デリケートな部分の不全で悩んでいるという圭太の友達の…えーと…」
「小金恒雄だよ!つ、恒雄って…呼んでくれていいから!!」
「恒雄くんね、宜しく。」

結愛と待ち合わせしたあと、俺の家に行こうと誘う。
勿論、両親は社交会とやらで留守だ。
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