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ある日、突然に・・・
第5章 「まゆ」との場合⑤
待ち合わせの日。

・・・

・・・

私は早めに待ち合わせ場所のカフェに行き
煙草を吸いながら映画館でどうしようか考えていた。

映画を見る席は最後列の端を確保できた。
彼女が「映画を見るなら最後列」と言っていたからだ。

さて、どういうことになるだろうか?
飲み会時の状況を考えると期待せずにはいられない。

・・・

・・・

待ち合わせ時間の5分前に彼女が来た。
コートを着ているせいで上半身はわからなかったが
下半身は前回と同様にスカートとストッキングだった。

「早かったんですね。お家の方、大丈夫ですか?」
彼女は私の前に来るなりコートを脱ぎながら聞いてきた。

「ええ、大丈夫ですよ。三が日は家族で色々過ごしましたし。」
私は答えながら彼女のふくよかな胸のラインを目で追った。
「まゆさんの方は今日は何時までに帰ればいいんですか?」

「子供たちは主人に任せてきましたし、
 終電がある時間までなら大丈夫ですよ~。」彼女は笑顔で答えた。

昼過ぎに待ち合わせたので時間には割と余裕があった。
映画は2時間半、食事をしたとしても1時間半…。
終電までには充分に時間がある。

・・・

映画館での展開次第だが
なんとなく良いことがありそうな予感がした。
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