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アウスペック図書館の奇妙な住人 seasonⅠ
第1章 古書
そんな彼女の心をかき乱すことが出来るのもマイクしかいない。
 今日一日調べてみるさ。ちょっと待ってろ。
 まだ開館したばかりだろ?
 お願いできる?ごめんね。仕事もあるのに。
 なぁに、俺の仕事は後回しさ。心配するな。
 ちょっと司書室を借りるぜ。
 ええ。でも内緒にしてよね?入れたらいけないんだから。ああん。もうッ!人の話しを最後まで聞かないんだからッ……。
 ああ、分かってる。マイクはパソコンを取り出して部屋に入っていった。

 マイケル。どう?見つかった?
 ありません。このことを知ってるのは、あなただけね?
 はい。まだフローラにもジェイソンにも話してません。彼らは館内の掃除とか雑用をしてます。
 まだ知らせないでほしいの。
 今、マイクに協力してもらってるところ。
 え?部外者にですか?知りませんよ。僕。
 大丈夫よ。マイクはあれでも頼りになるの。
 ああ見えてコンピュータ技師だしね。
 館内の地図を図書館のホストコンピュータにアクセスして、調べてるところ。
 ふーん。お二人とも仲が良いですね。
 バカッ!何言ってんの。友達よ。友達!
 つまらない事、気にしてないで古書の在りかを気にしなさい。エマはマイケルに肘鉄を喰らわした。
 動揺してませんか?エマさん。笑
 エマが顔を引き攣らせたのを見てマイケルは、ビクッと身震いし再び館内を探しに行った。

 まったく、マイケルったら。わたしがマイクを?
 そんなことなんてないんだから。ただの友達よ。
 館内は開館したばかりだが、もう学生たちや社会人が何人か入館していた。
 彼らも容疑者扱いになるのかしらね。やっぱり。
 マイケルが気づいたのは開館してからだし。ジェファーソンはあれからまったく館内では見ていないから執事室に閉じこもってから一歩も出てきていない。
 しかし、この重圧な雰囲気を醸し出す図書館は、何が起こってもおかしくない妖気さえ漂っている。
 エマ!調べてみたんだが、やっぱりおかしなところは見当たらないぞ。館内の配置や出入り口や非常時の出口など、すべて目につく。
誰かしらが、出入りすれば分かるようになってる。
 こりゃ、厄介だぞ。
 犯人はもう出てしまったあとか……もしくは。
 もしくは……。何よ?何が言いたいの?
 私たちの中に犯人がいるとでも言いたいわけ?
 
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