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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第3章 抱かれたい理由


 夏輝木葉。やはり、この子は苦手だと再確認している。そんな風に感じながら、改めて彼女の全体的にルーズな印象の部屋着姿を眺めた。

 裾のひらひらとした薄ピンクのショートパンツの下には、くしゅくしゅと皺の寄った濃紺のレギンスを履いている。トップスは大き目なサイズの長袖Tシャツで、そのゆったりとした首元からは、やはり濃紺のインナーを覗かせていた。

 白地のTシャツにはなにかしらのキャラクターが大きくプリントされていて、非常に目障りであったが、そこに話を向けると長くなりそうな予感がしたので、あえて聞くのを避けた。

「んん? なんですかぁ、そんなに見つめちゃって」

 こちらの視線を察し、お辞儀するように前傾する。すぐ傍まで接近した顔は、あどけなく可愛らしいことは否定しない。外出中と違いふたつに纏めた髪を肩から下げていて、それまで以上に幼い印象を増していた。

「とにかく用がないなら、出てってくれない」

 ため息まじりに言うと。

「ああ、そっかぁ!」

「なんだよ、急に?」

「もしかして私がいるせいで、朝立ちが収まらなくてお困りなのでは? お兄さんの大事なところ、ますます欲情しちゃってる?」

 そんなことを言いつつ腰に手を当て決めポーズを取る彼女を前にして、俺は頭を抱えた。

「絶対してねーから、安心してくれる」

「またまたぁ。いいんですよ、男の子なんだから」

 ポンポンと肩を叩かれると、流石にイラっとした。

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