この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第1章 夏のはじまりは刺激的に

 友達三人の名前と第一印象を一応おさえたところで、ふと一人ソファーに腰掛けている瑞月のことを気にかけた。もちろん紹介の方は不要だが……。

「さっきから、なに?」

「別に……」

 俺に対して、まるで不機嫌さを隠そうとしない。滞在中ずっとこの感じだとすると、先が思いやられる。そんな態度なのに、どうしてここに来たんだよ。つい言いたくもなるが、他の三人の目もあるので控えることにした。

 とりあえず、こちらからも挨拶を。俺はコホンと咳ばらいをする。

「ええ――皆さん、いらっしゃいませ。瑞月の兄の岸本涼一(きしもと りょういち)といいます。ここでは自由にくつろいでもらえたらと思っています。一応は管理人ということになっていますので、なにか困ったことがあれば、遠慮なく言いつけてください」

 と、余所行きの作り笑顔で心にもない挨拶を口にする自分を、やや気持ち悪く思う。しかし元来、人嫌いな俺としては、ある程度自らを偽らないと、とてもこんな状況を乗り切れるものではなかった。いわば、こういった態度は俺なりの武装である。

「それで部屋の方なんだけど、二階にはシングルとツインの客間がそれぞれ一室ずつ。あと一階の八畳の和室も使えるけど、どうしようか?」

「ちなみに、お兄さんはどちらに?」

 と、夏輝木葉さんに聞かれた。

「俺は地下に書斎があって、寝泊りもそこでしてる」

「えっ、地下ぁ? すごーい!」

「いや、別にそんなに大したものではないけど……」

 いちいち感心してくれる夏輝さんには、今後も調子を崩されそうだと感じた。

「じゃあ私、シングルで」

 いち早くそう宣言して、荷物を手に階段を上がり始めたのは、ギャルっぽいイメージの高坂さんだ。

「あ、そっちのドアだからね」

 彼女が階段を上がったところで、下から部屋の方向を指さした。

「どーも」

 高坂さんはそれでも軽く片手を上げ、そのままシングルの客間に入っていった。どうやら、かなりマイペースなタイプのようだ。他の三人も承知しているらしく、彼女に対し文句が出ることはなかった。

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ