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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第3章 抱かれたい理由


 ミイラ取りがミイラになる。ふと、そんな諺(ことわざ)を思い浮かべている。もちろん意味はわかっているつもりで、現在の自分に準(なぞら)えているのだけど、よくよく考えるとちょっとニュアンスが違うような気がした。

 時刻は午前零時を少し回った頃。無駄に大きくて煌びやかなのに、クッションの感触はイマイチだ。そんな印象のベッドに腰掛けながら、シャワーの音を聴いている。

 大体、ミイラって包帯グルグルのあのミイラじゃなかったよね? 否、後者の方はそのミイラだったと思うけど、前者の方は薬かなにかだったような気がする。帰ったら、もう一度ちゃんと調べてみよう。

 部屋の中をそわそわと見渡すが、薄暗い照明の感じといい、所々壁紙が剥がれ絨毯にも染みが残ってたりして、眺めるほどに落ち着かない気分が増した。

 すなわち俺は先ほど、ミイラを退治に来た人間が、ミイラにされてしまった、みたいな意味で用いてしまったわけだけど、やっぱりそれだと誤用だろう。当たり前だが、ミイラというやつはゾンビとは違うのである。説得しにいった者が反対に言いくるめられてしまう。確か正しい意味は、そんな感じだったはずだ。

 シャワーの音が止まった。逆に心臓の鼓動は、一気に早まっていく。

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