この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第3章 抱かれたい理由
「感じる?」
指で小粒な先端をそっとこねくり、起立する感触を確かめた上で、彼女に聞いた。
彼女は拗ねたようにして、俺の顔をじっと睨みつけている。
「お兄さんって……思ったよりも、意地悪です」
「……」
そんな彼女を前に、俺は期せずして息を呑んでしまった。
素直に可愛いと感じている。思いっ切り抱きしめたくなった。彼女に頼まれるまでもなく、今はそれが正直な想いである。
そして、この今の想いを、まるで見透かされたかのようだった。
「お兄さん、いいですよ」
「え?」
「もう、いつでも――ください」
松川土埜は、とても柔らかな表情で、言った。
「だ、だから……焦らず、ゆっくりって」
口ごもった俺を見て、彼女は小さな微笑を浮かべる。
「大丈夫です。夜はまだ長いですから。ゆっくり、たっぷり。何度でも何度でも、繰り返し――私はお兄さんを、受け止めたい」
「ま、松川さん……」
さっきまでとの変わりように、戸惑い唖然とした。状況はなにも変化していないのに、彼女の雰囲気が変わっている。気質が――そして、眼差しが異なっていた。
俺を下から仰ぐ、その漆黒の瞳が――。
「それに、私――」
彼女は言いながら、閉じていた両脚をゆっくりと広げた。俺の目の前で、そのすべてを露わとする。
「――もう、こんなに」
そして、告げた。