この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第3章 抱かれたい理由


 結果として、男女の情交の体を保ってはいるのだろう。少なくとも傍から見たのなら、そうだった。男は激しく腰を前後に振り、女の奥底を叩き続けていた。

 だが受けている実感は、それとは大きく乖離する。俺は得体の知れない闇の中に、激しい猛りを吸い取られ続けていた。

 そういった感覚の中に陥りながらも、得られた快感は絶大である。逃れてから、すかさず掴まる。引いてから、否応なく呑まれる。

 俄かに蠢く粘膜に搾られるようにして、男の硬直は極限まで高められていた。一気に昇り詰めようとするベクトルに、最早、抗う術も持たない。

「ま、松川さん……」

「い……いいです、思い切り。でも、その前に――」

 肩にすがるようにして俺を見つめ、彼女は切ない顔で懇願した。

「あの時のように、土埜と――」

 身体をしっかりと抱きしめ、俺は無我夢中で叫んでいた。

「土埜ぉ!」

「はっ、はい! ――んんっ! くっ、ください――お兄さんの、あああぁ!」

 ドブッ、ドブッ、と――。

 激しく明確な律動で、大量の精液を注ぎ込む快感に、俺は溺れていく――。

「うっ……うう……あぁ……」

 まさにすべてを吐き出して、俺は彼女の上に折り重なった。交尾終えて力尽きる様は、女王蜂に命を捧げる雄蜂のようである。大げさかもしれないが、そんな心境だった。

 なのに、彼女は――

「……お兄さん。まだ、ですよ」

「……?」

 耳元でささやかれ唖然とする俺をよそに、彼女は身体を繋げたまま、その体勢を入れ替えた。

 くす――と、笑みを零し。

「もっと、ください」

 今度は俺を見下ろして、彼女は言うのである。

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ