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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第3章 抱かれたい理由
「松川さん。俺にはよくわからないけど、やっぱりこの方法は間違っていると思うんだ」
「そうですね。私もそう思います」
彼女は意外にも、あっさり同意を示した。
「だったら――?」
「それでも、止めません。もう、止められないんです。最初は過去の悪夢を振り払うためだった。でも、今は――」
彼女は身体を前に倒し、俺に軽くキスをすると、言う。
「――私、セックスがしたくって、堪らないんですよ」
「そ、それって……?」
「はい。私、セックスに依存しているんです」
まるで悪びれず、淡々とそう認めた松川さんのことが、どこか物悲しく感じられた。
「その自覚があるから、私は特定の恋人を作れません」
「どうして?」
俺が聞くと、彼女は軽く微笑を返す。
「わかりませんか? お兄さんだって、私のような女とつき合いたくはないはずですが」
「そ、そんな。松川さんは、とても可愛いくて――」
咄嗟に否定しようと口にした言葉を、彼女は途中で遮った。