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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第4章 かわいい企み?


 そんな風に考えていた時、頭の中には自然と彼女たちの相関図のようなものが描かれていた。それは瑞月と夏輝木葉の二名と、高坂文水と松川土埜の二名の対立関係だ。高坂さんの一連の言動や、彼女が松川さんの様子を気にかけていたことを鑑みた結果である。

 もちろん根拠などない。大体、松川さんとほぼ面識がなかったと言っていた高坂さんに対し、同室である夏輝さんは傍目にも仲が良さそうに振舞っていた。だから対立関係とするには、どの道無理がありすぎるのだ。

 まあ、それはともかくとしても。どうやら、なんらかの磁場が働いているのは確かのようだ。こんな風に連日連夜、誘惑を受けていることに違和感を覚えないはずがない。磁場というか、もっと明確に意図というべきものが……。

 しかし、それは一体、どういった目的で……?

「ああ、くそぉ……惑わされすぎて、脳ミソがぐちゃぐちゃだ」

 髪を掻き乱して、愚痴を吐き出す。考えるのが面倒になり、そのままふて寝してしまおうかと思った。

 そうした時にふと、つい数時間前の光景が頭の中をよぎる。

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