この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第4章 かわいい企み?
そんな風に考えていた時、頭の中には自然と彼女たちの相関図のようなものが描かれていた。それは瑞月と夏輝木葉の二名と、高坂文水と松川土埜の二名の対立関係だ。高坂さんの一連の言動や、彼女が松川さんの様子を気にかけていたことを鑑みた結果である。
もちろん根拠などない。大体、松川さんとほぼ面識がなかったと言っていた高坂さんに対し、同室である夏輝さんは傍目にも仲が良さそうに振舞っていた。だから対立関係とするには、どの道無理がありすぎるのだ。
まあ、それはともかくとしても。どうやら、なんらかの磁場が働いているのは確かのようだ。こんな風に連日連夜、誘惑を受けていることに違和感を覚えないはずがない。磁場というか、もっと明確に意図というべきものが……。
しかし、それは一体、どういった目的で……?
「ああ、くそぉ……惑わされすぎて、脳ミソがぐちゃぐちゃだ」
髪を掻き乱して、愚痴を吐き出す。考えるのが面倒になり、そのままふて寝してしまおうかと思った。
そうした時にふと、つい数時間前の光景が頭の中をよぎる。