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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第4章 かわいい企み?
意識は呆然としている。視界も白くぼんやりとしていた。目の前でなにかが、頻りに動いている。否、動いているというよりも、揺れているのだ。
ぷるん、ぷるん、と激しく。
ひとつでなく、ふたつの柔らかそうなそれらは、リズミカルに上下に波打っている。それぞれの中心には、目のようなものが――否、それが、ほんのりと赤みのかかった乳首だと認識するや、視界には一気に鮮明な色彩が蘇っていった。
「ふふふ」
俺の上で、笑う。彼女の名前は、松川土埜。妹の友達で、つい三日ほど前に別荘にやってきた。柔らかな笑みを零した唇で、俺に聞く。
「気持ちいい、ですか?」
う――うん。
なんとも曖昧に頷いていた。実際、純粋な快感を与えられている。否定しようがないから、頷くより他にないのだった。
「では――私のこと、好き、ですか?」
結合部分が俄かに圧迫されている。彼女が腰を艶めかしく動かすと、眼前で胸が緩やかに跳ねた。
快楽で俺を責めながら、彼女は小さく首を傾げて、こちらの返事を待つ。さっきと同じように「うん」とは、頷けないのでしょう? 瞳の深くで、そんな意図が見えた気がした。
わ……わからない。
焦って口走っていたが、それなら無言の方が、たとえ僅かでも誠実だったのかもしれない。その証拠に――。
まだ、キミのこと、よくしらないから……。
余計な文言をつけ加えて、直後には既に嫌悪している。己の厚顔無恥を恥じた。
「そう、ですか……」
彼女は失望したような、ほっとしたような複雑な顔をみせる。それから、こう続けたのだ。
「いいと思います、それで。ならば、なにも……感情すら気にすることなく、セックスに興じることができます」
本当にいいの、かな?
最後の問いは、自分の心にある深い井戸の中に投げ入れていた――。