この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第4章 かわいい企み?


 あれこれ考え、一人その場でジタバタしてしまった。そんな自分を滑稽に感じ、少し落ち着かなければと思い深呼吸をする。それから――

「瑞月、ちょといいか」

「……?」

「ほら、体温計を……脇に」

「んっ、やぁ……」

 毛布を捲り体温計を挟もうと右手首を引くが、瑞月は無意識に抵抗し余計に身を縮めてしまう。

「ご、ごめん。だけど、熱は測らなくちゃ、なっ」

 そんな風に言い聞かせながら、今度は些か強引に右の脇を開かせた。あとは身に着けているピンクのTシャツの襟か袖かのいずれから、体温計を差し込んでやるだけ。俺は一瞬だけ躊躇した後で、襟元を開くとそこから体温計を脇の下に滑り込ませた。

 呼吸で上下する胸元を目にして、思わずドキリとする。が、すぐに目を逸らすと、毛布を掛け直し、体温計を落とさぬように肩の辺りをそっと押さえた。

 計測が終わるまで、瑞月の様子を静かに見守る。こんな風に身近に存在を感じていたのは、いつ以来のことだろう。自然と家を出て行く時のことを思い出していた。あの時、触れ合った唇が、今は苦し気な呼気を吐き続けている。

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ