この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第4章 かわいい企み?


 瑞月が右腕を横に開くと、手首を掴んで支えるように持ち、肩から上腕、肘を通り細い前腕までを滑る。泡で指先を絡めるように丹念に手を洗うと、引き返し腕のつけ根へと至った。

 意図せずに、脇の下から胸のふくらみの一部に届くと、洗う俺と洗わせている瑞月との意識が、小さく交錯する。

「んっ……」

「あ、くすぐったかったか?」

「うん、少し」

「わ、悪い……」

「いいよ、別に」

 湿気と汗で、シャツが身体に張りつく。頭も少し呆然としてきて、不思議な気分だった。立ち込める湯気の中で、裸の妹を洗っている光景を、俺の頭が現実の場面として受け入れていないのかもしれない。

 なんとなく同様に反対の腕も洗っていると、瑞月は唐突に言った。

「でも、中学の時――私、告白されたことがあったんだよ」

「告白?」

「うん。好きだから付き合ってくれって、とてもストレートな告白。だけど当時、クラスの中で自分の居場所がなかった私にとって、その告白は衝撃的だったんだ。相手の男子は明るくてサッカー部でも活躍していて、とても目立っていた。でも話したことはほとんどなくて、だから、とても驚いたんだ」

 当然ながら、初耳だった。

「それで、瑞月はどうしたんだ?」

「すぐには返事ができなかった。考えさせてって言って、一人で真剣に悩んだの。でも、やっぱり嬉しかったと思う。私のこと、ちゃんと見ていてくれた人がいたんだって、それがなによりも――なのに」

「瑞月?」

 言葉を切った瑞月は、長い間を置いた後で、こう続けている。

「お兄ちゃんのキスが、すべてを吹き飛ばしたんだ……」

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ