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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第1章 夏のはじまりは刺激的に
いくつかの些細なハプニングに若干、心を乱されつつ、なんとか晩餐の席にたどり着いた。ダイニングテーブルで女子四人と鍋や料理を囲むと、一応は乾杯でもしようという流れになった。
「飲み物は? 一応、アルコールもあるけど」
「じゃあ、ビールで」
と、高坂さん。
「ハーイ! 私、酎ハーイ!」
次いで夏輝さんのダジャレ(?)は、軽くスルーしつつ。
「松川さんは?」
俺はとりあえず、一番大人しい彼女の方を気にした。
「私は、ウーロン――」
せっかく松川さんが口にした言葉を思い切り遮ると、夏輝さんは言う。
「なに言ってるのぉ! 今夜は全員お酒だよ! 瑞月もつっちーも酎ハイでーす!」
「なぁんだ。ビールって私だけ?」
「あ、俺もビール飲――」
「だってぇ、ビール苦いですもん。文水さん、オジサンみたいですよぉ」
「うわー、なにこの子。すっごく、失礼なのだけど」
「木葉ちゃん……そういうところ、よくないよ。あと私も、お酒は――」
「ねえねえ、お兄さん。聞いてくださいよぉ」
「え? な、なにを?」
「つっちーって、こんなこと言いながら、実は飲むとですねぇ――」
「こっ、木葉ちゃん! それ言ったら、私だって怒るから!」
「アハハ! ウソウソ、言わないってばぁ」