この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第5章 楽しい一夜の裏側で


 息を呑むように沈黙した後、彼女は彼女らしからぬ小声でこんな風に答えた。

「……だ、大丈夫では、ありません。や、やっぱり私……」

「な、夏輝さん?」

「く暗闇は、こ怖くて……だだから、ももっと強く、だ抱いていて、ほしいんです……おお兄さんに……」

 唇が絶え間なく震えている。普段の明るさの欠片もない、感情のない話し方だった。異様な様子を目の当たりにして、これが単なる悪ふざけではないと感じる。

 この反応をみるに、彼女が暗闇を苦手としているのは嘘ではなさそうだ。だけど、それならどうして自ら、この状況を作り出しているのか。

「とにかく、電気を――」

「だめっ!」

 彼女は両手でぶら下がるようにして、強く俺の首を引きつけた。それにより前のめりに体制を崩すと、彼女の背中をドンと、ドアに押しつけた格好となる。そして――

「――!?」

 更に彼女に引き寄せられると、強引に唇を奪われてしまった。

「なっ……夏輝さん?」

「お願いです。もっと――」

 更に強烈なキスを受け、右手を胸元に誘われた。小振りながら張りのある確かなふくらみでは、乳首がくっきりと存在を露わとしていた。

 夏輝さんはキスを繰り返しながら、次第に呼気を荒げていく。

「こ怖いんです」

 くちゅ――。

「こっ、怖い――?」

「んっ! だから、ふっ――ま守って、ください」

 ちゅ、ちゅっ――。

「まっ――守るって、俺がっ?」

「そう、ですっ!」

 離れても吸いつき何度も唇を合わせながら、彼女は途切れ途切れに話す。

 そして貪るようなキスを終えると、夏輝さんは言ったのだ。

「――今度は、ちゃんと」

 今度は……?

 彼女がなにを伝えようとしているのか、その意図はわからない。

 だが彼女の言葉からは、只ならぬ因縁を感じはじめていた。

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ