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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第5章 楽しい一夜の裏側で
んっ……、と小さな吐息を漏らし、ピクンと身体を震わせた後で、夏輝さんが呟く。
「あは、面目ないです。でも、実は自分でも驚いているんですよ。こんなっ、うんんっ――!」
ヌルヌルの液でコーティングされた表面を、指の腹でぐるりとなぞった。その雑な愛撫にも即座に反応すると、ビクビクと身体を脈打たせる。
弾みで閉ざされようとした内股が、俺の右手を俄かに挟みつけた。
「もう! 今、話そうとしてるのにぃ」
「ごめん。で、なに?」
ため息を耳の穴に吐きかけた後で、彼女はしっとりとした声で言った。
「……こんな風に興奮したの、お兄さんがはじめてですよ」
唇の振動が、耳たぶに伝わる。その近距離での声音で、ゾクッ、と思わず背筋を震わせた。
「う、嘘をつくな」
「ひどーい。嘘じゃありませんよー」
「だけど、こんビショビショにしておきながら、今更ウブな振りされたってな」
「確かに、瑞月みたいに処女じゃありませんけど。つっちーみたいに、しまくっているわけでもありません。とゆーか、そっち方面では割とお硬いタイプですよぉ」
「!」
夏輝さん自身や友人二人について語った内容については興味深いけど、それよりも今は興奮を高めたところで再び妹の名を口にされたことで、やや気持ちを覚まされてしまったというのが本音だ。