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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第1章 夏のはじまりは刺激的に


 なんだ? 只々、元気で明るい子だと思っていた。その彼女が一瞬だけ、なにやら深い闇を感じさせたような……。

「ああっ!」

「なっ、なに!? 今度はどうした?」

 突然の大声に、飛び上がるくらい驚きながら聞くと。

「少し安心したら、急に……もう、我慢できないよぉ」

「はあ……?」

「お兄さん、後ろ向いて! 早く!」

「は、はい!」

「耳を塞いで!」

「はい!」

「ホントに塞いだ?」

「うん」

「もうっ、塞いでないじゃん!」

「ご、ごめん。今度はちゃんと――」

「んんっ――ダメェ! お願い! 聴かないで聴かないで聴かないで――ん、んっ……」

 その刹那、夏輝さんに背中のシャツ裾を、きゅっと掴まれた。その手がプルプルと震えだしたのがわかり、妙にリアルだと感じる。

「……は、ああぁ」

 ――!

 結果として俺は、便器を叩く水の音を、しっかりと聴いた。音が途切れるまでを、随分長い時間だと感じる。

 更にそこからトイレットペーパーを引き出す音。それを切る音。それで拭く音。衣擦れの音を、続けて聴く。

「お兄さん、レバーは?」

「ああ……右側の、上のところに」

「あ、コレか」

 打って変わって淡々として、用を足し終えた夏輝さんはレバーを引き、水を流した。その音が響く個室の中。

 俺の背後。すぐ後ろから、ささやきかけられた。

「全部、聴いてたでしょう?」

「や……あの」

 思わず言葉を詰まらせた俺の背中に頭をくっつけ、夏輝木葉は悪戯っぽく言うのである。

「お兄さんの、スケベ」

 その一言に、心臓が跳ねた。

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