この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第1章 夏のはじまりは刺激的に


 なんだ、なんだ、なんなんだよ。それの連続。そりゃあ、大変な一日になることは、ある程度は覚悟していたにせよ、予測しようもないことの連発にはメンタルが削られる。

 もう、今日はいいだろう。ほどよく酒に酔っていることもあり、ベッドの安らぎが恋しくなりはじめていた。

 それに、しても……。

 俺は、さっきまで夏輝木葉といたトイレを振り返ると、首を傾げた。夏輝さんが用を足した後、一人留まり改めて電球を換えようとしたのだけど、切れたはずの電球を取り外そうとすると、既に随分と緩んでいることに気がついた。

 試しに電球を一八〇度ほど締め込むと、トイレの個室には光が煌々と灯った。よく考えればそのはずで、前回交換したのは今年の冬のこと。それも寿命の長いLED電球にしたから、半年程度で切れるはずはなかった。

 じゃあ、なぜ電気が消えていたのか。夏輝さんが、電球を故意に緩めた? いや、あの子は只でさえ暗所が苦手だという。自分でそんなことをする動機など、まったく見当もつかない。

 トイレでは彼女の意外とも思える一面を垣間見たが、少なくとも俺をからかって楽しむような性悪とは思えなかった。そうなると――

「なによ?」

「いや、別に……」

 リビングに戻ったところで、瑞月に睨まれ、すごすごと元居た場所に戻った。夏輝さんの前にトイレに行ったのは確か瑞月だったが、まさかそんな悪戯をするわけがないだろう。元々取り付けが甘く、徐々に緩んでいたと考える方が、まだ妥当か。

「お兄さん、すいませんでした」

 夏輝さんが俺の方に手を合わせ、彼女にしては控えめな声で言った。暗闇の中では(いろんな意味で)ドキリとさせられたが、こうして顔を合わせていると、本当に一緒にいたのが彼女だったのかと不思議に思えてしまう。

「いいよ。それより、気分は平気?」

「はい! おかげさまで、ばっちりです!」

 夏輝さんはシャキッと胸を張り、敬礼のポーズを取った。どうやら、心配は無用らしいが。

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ