この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第6章 いじらしい悪あがき


 挨拶を返した俺に背を向け、マスターは華火に言った。

「それは俺がやるから、お前はもう上がれ」

「いえ、時間はまだ大丈夫ですから」

「いいから。支度があるんだろ」

「えっと、それは……そう、ですけど。じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて……」

 華火はチラっと俺を見た後で、なぜかあたふたとしながら、マスターの現れたドアから店の奥へ姿を消す。それを見送ると、マスターは徐に振り向き俺の前にブレンドを注いだカップを置いた。

「ほらよ」

「……あの俺、今は一応、客なんすけど」

「だからなんだ?」

「マスターの威圧的な態度が、お客が寄りつかない一因じゃないかと」

「ハッ! それで、いいんだよ。どうせ、義理で続けてる店だ。気に喰わねー客なんて、いらねーよ」

「なんで、そんなに絡むんすか?」

「バーカ! はっきり言ってるじゃねか。お前の顔が、気に喰わねーってな」

 そう言いながら置いた皿からサンドイッチを一切れ摘まみ、マスターはそれを自分の口に頬張った。

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ