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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第7章 乱れる心、あの日の想い
マ、マズい……。
こちらを一心に見つめる瞳の中に、徐々に危うい色が広がっているような気がした。
「私の希望なら、お兄さんはご存知のはずです」
「え?」
「明日、その後も何度か。ここにいる間、私と――」
そこで言葉を止め、自らの口の端をペロリと舐めた。濡れた唇が艶めかしく光る。そうして見つめたまま下方では、蠢いた手が俺の股間を弄ろうとしていた。
明日を待たず、彼女の内なる欲望のスイッチが入ろうとしている。そんな状況に激しく焦りを感じた時だった。
コンコン。小気味よく、ドアからノックの音が響く。
「――はい!」
それに応じて声を張ると、肩を掴んで身体を引き剥がした。ハッと我に返った松川さんの方でも、流石に二歩三歩と下がりこちらとの距離を置く。
ふう、と小さく息をつき、俺はドア開いた。