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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第7章 乱れる心、あの日の想い
「どういうことなの?」
瑞月に詰め寄られ、もう変な誤魔化しは意味がないと覚悟。とはいえ、もちろん彼女たちとの関係をすべて暴露するわけにもいかない。
「彼女たちの希望に沿って、俺が一日一人ずつ案内する形はどうかという話になって……だからデートというのは完全に言葉の綾というか。もちろん、俺の方にそういう気持ちがあるわけではなくってだな……」
「へえ、それで?」
「つまり、その……」
「……」
そうして冷めた目で見つめられると、完全に浮気がバレた男の言い訳のようになってしまう。これ以上、瑞月を不機嫌にしてはならないと焦った。
「やっぱり、もう一度みんなと話してくるかな」
そう言って、部屋を後にしようとした時だ。
「いいんじゃない」
「え?」
「じゃあ、私は最後だね」
「み、瑞月……最後って?」
「だから、デートする順番。私は、あの三人の後でいいから」
「……え?」
あまりの意外な展開に、俺の頭の中は真っ白になっていた。
こちらがそんな状態なのを知ってか知らずか、瑞月は上目遣いに俺を仰ぐと実に意味ありげなことを言うのである。
「もし何事もなく、無事に私に辿り着いたら、その時は――」
その時は……?