この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第7章 乱れる心、あの日の想い


「……ホントはさぁ」

「ん?」

「ちょっと、抜け駆けしようかと思ったんだ」

「抜け駆け?」

「だって、明日から四人連続のデート、でしょ?」

「そ、それはっ……」

「いいよ、焦んなくても。夏輝ちゃんが、わざわざ言いに来たんだ。デートが、私や松川さんだけではないってこと」

「夏輝さんが……マジか」

 まったく、あの子はどういうつもりなのか。夏輝木葉だけは、とにかくすべての行動が謎。単に状況をかき乱して、それを楽しんでいるようにも思えてしまう。

 どの道、四日連続なのは、その通りだから隠しても仕方ない。それでも、デートという言葉には抵抗を禁じ得なかったが、まあ、それも今さらだろう。

「そんなわけで、先にポイントを上げておこうと企んだわけ。そしたらさぁ……」

 高坂さんはジトっとした目つきで、また顔を眺めてくる。

「だから、なに?」

「別に、いいんだけどぉ。四人の中だと、お姉さんキャラが私だけだったのに、あんな女《ひと》に登場されちゃうとねー」

「お姉さんキャラって……高坂さんとは、一つしか違わないし。五月女さんとは十近くも……つーか、これなんの話?」

「だから、いいの! さて、じゃあ私は二日目かぁ」

 高坂さんはそう言いながら、ソファーから立ち上がる。そしてマグカップをキッチンに戻しながら、俺の方に言った。

「ついでに、夏輝ちゃんが言ってたよ。管理人さんと瑞月ちゃんには、血の繋がりがないってこと」

「は?」

「そうだろうとは、思ってたけどさ。とにかく、これでライバルは三人。いや、四人なのかな? じゃあ、そんなわけで」

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ