この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第7章 乱れる心、あの日の想い


 スマホには五月女さんから頻繁にメッセージが届いたが、俺は決まって【生きていますよ】とだけ返すようにしていた。食卓には、毎日違う料理が並ぶ。手をつけなくても、必ず。

 他人からしたら、くだらない意地なのかもしれない。だけど、この頃の俺は五月女さんに反発することでしか、自分というものを表せずにいた。本当はわかっていた。見放されないことすら承知した上で、甘えていたのである。そんな自分の気持ちに気づきはじめた途端、あれだけ避けてきた五月女さんに会いたくて堪らなくなった。

 数週が経ったある日。五月女さんの車が停まっていることを承知の上、日が明るい時間に家へ帰って行った。また食べもしない食事を用意しているであろう彼女に、無駄だからやめてくれと言うため――と、自分の心に言い訳をしながら。

 だけど、ダイニングにもリビングにも彼女の姿がない。家中をウロウロした挙句、風呂の支度でもしているのかと、なんの気なしにバスルームに通じる扉を開けた時だった。

「あっ!」

 思わず声を上げたのは、目の前の光景に驚いたからだ。目撃したのは入浴前の大人の女性。すなわち、全裸の五月女さんだ。

「も、申し訳ありません。まだ、帰る時間ではないと思い……このようなことろを」

 俺に裸を見られながらも、彼女は謝っていた。そして、流石に慌ててもいた。素早くバスタオルを手にして、魅力的な大人の身体を俺の目から隠した。

 そんな彼女を前にして。

「……!」

 ドクン、ドクン――と、俺の心臓は激しく高鳴るのだ。

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ