この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第7章 乱れる心、あの日の想い
メイクを流した五月女さんの顔は、意外なほどあどけなく思える。それでも彼女は、まぎれもなく大人だった。素顔を見つめられても怯むこともなく、感情を表さないでいられる。否、彼女が大人というよりも、相対的に俺が子供ということかもしれない。
俺の細い右の上腕を挟みつけるように、押し当たった胸の谷間の感触に戸惑っていた。反対の手を伸ばし、乳房に触れたいと思うけど、その通りにはできずにいて……。
五月女さんに問われたことへの返事がまだだ。「お世話って、どんな風に?」と訊ねてしまいたくなり、言葉が興奮で上擦り上手く言えそうもなくて、すぐ後で言わなくてよかったと感じた。
黙って見つめた顔で、既にこちらの意図は透けてしまったのかもしれない。それより、五月女さんからそう聞かれて、それを断る場合があり得るのか。
股間の男の部分が、更にはち切れそうに脈打つ。血液が頭よりもそちらに流れてしまうから、こんな時に男の理性は屈してしまうのではないか。ふと、思った。
見つめ合っていた彼女の視線が、ふっと下方に落ちる。その直後、大きな快感が俺の全身を駆け巡った。彼女に遅れて、こちらも視線を下げる――と。
「ああっ!」
思わず声を上げた。