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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第7章 乱れる心、あの日の想い


 メイクを流した五月女さんの顔は、意外なほどあどけなく思える。それでも彼女は、まぎれもなく大人だった。素顔を見つめられても怯むこともなく、感情を表さないでいられる。否、彼女が大人というよりも、相対的に俺が子供ということかもしれない。

 俺の細い右の上腕を挟みつけるように、押し当たった胸の谷間の感触に戸惑っていた。反対の手を伸ばし、乳房に触れたいと思うけど、その通りにはできずにいて……。

 五月女さんに問われたことへの返事がまだだ。「お世話って、どんな風に?」と訊ねてしまいたくなり、言葉が興奮で上擦り上手く言えそうもなくて、すぐ後で言わなくてよかったと感じた。

 黙って見つめた顔で、既にこちらの意図は透けてしまったのかもしれない。それより、五月女さんからそう聞かれて、それを断る場合があり得るのか。

 股間の男の部分が、更にはち切れそうに脈打つ。血液が頭よりもそちらに流れてしまうから、こんな時に男の理性は屈してしまうのではないか。ふと、思った。

 見つめ合っていた彼女の視線が、ふっと下方に落ちる。その直後、大きな快感が俺の全身を駆け巡った。彼女に遅れて、こちらも視線を下げる――と。

「ああっ!」

 思わず声を上げた。

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