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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第7章 乱れる心、あの日の想い


 こんなにも沢山、こんなにも飛ぶのかと――徐々に沈みゆく想いと共に、その結果を見下ろしていた。

 ビクビクと快感の余韻を残す膝や腰から力が抜けたように感じ、ぺたんとバスチェアの上に座りがっくりと頭を垂れた。五月女さんの言う、虚しさに半ば挫けながら……。

 その肩にそっと手を乗せ、五月女さんは言った。

「受け止められずに、申し訳ありません」

「そ、そんなことっ!」

 この気まずさを、取り留めのなさを、子供の俺は彼女に押しつけようとする。

「なんで、こんなことするんです!」

 自分でも、なにを勝手なこと言ってるんだって、わかってる。そして、五月女さんを青臭い精液で汚してはいけないと思いつつも、たっぷりと浴びせた時の彼女の姿を思い描き、実は言い知れないぐらい興奮していたのだと、自覚する。

 そんな俺の想いを、恐らく見透かした上で、彼女は言う。

「至らずに、ごめんなさい……」

 それで加速する虚しさを埋めようと、顔を上げ、彼女の両肩を強く掴んだ。そして、顔を近づけ、キスをしようとする。

「!」

 なのに、五月女さんは、顔を背けて、それを許さない。その上で、言うのだ。

「これ以上のことを、私に求めてはいけません」

「は? 嫌、なの……?」

「そうではなく、涼一さんのため。そして、この先の人生でめぐり合う、素敵な恋人のためにも」

「……」

 今更、そんな綺麗ごとを言われて、どう思えばいいのか。これ以上とか、これ以下とか、そんな感覚とっくに見失っているのに……。

 ふと、瑞月とのキスを思い出す。そういえば、あの時に俺は勃起していた。最低な自分がどんどん更新されているように感じて、居た堪れなかった。

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