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妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第7章 乱れる心、あの日の想い


 思わず、ぞくりと背筋を震わせた。

 両膝に手をつくと、五月女さんは頭を上下させる。大きなストロークで、次第に早さを増す。規則的な動きが、俺を容赦なく果てさせようとしていた。

 放出したばかりなのに、更なる強烈な射精感が襲う。僅かでもそれを誤魔化すように、俺は言葉を発した。

「そ、そういえば……」

 ちゅぷ……。

「今日って……僕の、誕生日なんですよ……十六の」

「そうですか。おめでとうございます」

 なんの感慨も感じさせない、事務的な祝辞の後で。

 くちゅ――と、また彼女は男を口に含んだ。

 最早、我慢できそうもない。

「さっ……五月女さん!」

「構いません……このまま……もう、一度」

 ずぶっ、と深くまで押し入った瞬間に、思わず頭を押さえつけた。

「ぜんぶっ、受け止めてっ!」

「――ッ!」

 ドクン、ドクン――!

 激しく脈打たせながら、五月女さんの口の中に、すべてを注ぎ込んでいた。

 腰が抜けるような快感。五月女さんは緩やかな舌の動きで、その余韻を心行くまで味合わせてくれる。

 そして、ゆっくりと顔を上げると、俺の見守る前で、広げた両手の掌に、口の中の白濁の液を、垂らした。

 その光景を見下ろした時に、俺の中に罪悪感が広がる。

「すいません……俺」

 五月女さんは、そっと頭を振った。

「私は、こんな女です」

「でも……?」

「道具のように、そう思ってくだされば、それで」

「……」

 そんな彼女を前に、それ以上の言葉が思いつかなかった。

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