この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妹やその友達と、いろいろあったアノ夏のコト
第8章 土埜の気持ち


「あの……今日は、よろしくお願いします」

 少し頬を紅く染め、眼鏡の奥の大きな瞳を微かに潤ませている。

 この一週間を見た限り、彼女は襟がある服を好む傾向にあるようだ。本日の紺のワンピースも例外ではなく、スカート部分の丈も長め。基本的に露出が控えめなのも、彼女らしい。

 その上から、ふわりと羽織る白いロングカーディガンにより、涼やかで清楚な印象が際立っている。個人的には、麦藁帽でも被せてみたいところだが、それだと狙いすぎか。

「こ、こちらこそ……というのも、なんだか変か」

「そんなっ……結局は、私のせいでこんなことになって……すみません」

「いや、そんなことはないけど」

「……」

「……」

 なんだ? お互いに照れて顔を背けたりして、これじゃホントに初デートっぽい雰囲気だが……。

「じゃ……じゃあ、車に」

「はい……」

 彼女を隣に乗せ、俺はとりあえず車を走らせた。

 デート初日の相手は、松川土埜。今はまだ、その本性の欠片すら見せない。

 果たして、どんな一日になるものか。自分でも、まるで想像がつかなかった。

/879ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ